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これは私の子どもが生まれる前におなかの中で亡くなってしまった時の、お葬式の日の不思議な体験です。

この日に起きた不思議な出来事は、私たち家族にとって一生忘れられない記憶になっています。

息子が死んだ

悲しくて辛い出産でした。

小さくて、動かないことが嘘みたいにかわいく生まれてきてくれた息子とは、翌日にはもうお別れしないといけません。

一晩を一緒に 過ごし、眠れないまま時間だけがどんどん過ぎ翌日になてしまいました。

病院から渡されたのは一枚の火葬許可証、我が子がこの世に生まれたことを誰にも知らせられない、出生届すら出せませんでした。

 

息子とのお別れ

火葬場に入ったって、子どもを渡せるわけもなく、時間が押していると係員に急かされ、怒りと悲しみと、辛さで自分が代わりに死んでみようかとすら思いまし た。

小さな体と引き離され、もう二度と抱いてあげることのできない息子と最後のお別れをしました。

たくさん用意したおもちゃや洋服と一緒に旅立った息子の骨は、赤ちゃんでしたがしっかり残っていました。

少ないお骨がすべて入るかわいい器を買い、家に戻って妊娠していた時におなかが良く動いていた話をしていました。

 

無言電話

なんとなく悲しい空気ではなく、思い出話のような懐かしい話をするようなちょっと笑顔も出るような雰囲気の中、テーブルに置いてあった私の携帯が鳴ったんです。

誰からだろうと画面を見ると、そ の横に置いてあった主人の携帯からでした。
もちろん誰も触っていません。

ただテーブルに何気なく並んで置いている主人の携帯が閉じたままの状態で私の携帯をコールしていました。

意味が分からないまま電話に出ると、やはり無言。
主人も携帯を手に取り履歴を調べましたが、私にかけたという履歴がありませんでした。

 

息子からの電話

とっさに、息子だ!と2人で言っていました。

一言も泣くこともできずに私たちをお別れした息子からのメッセージなんだと信じたかったという思いもあります。

本当の理由なんて詳しく知る必要はなく、この日にこの時に、このことがあったという事実が、おなかの中でやんちゃだった息子の最初で最後のいたずらとして私たちの記憶に深く深く残り、忘れることは一生ない家族の思い出となっています。