sparrow-chick1

スズメのヒナを2回ほど拾ったことがあります。1回目は子供の時、2回目は成人してからです。

しかしそのどちらも、両親が親鳥に返してしまいました。

よくある話ではありますが、同じ体験をした人は多いのではないでしょうか。

初めて拾ったスズメのヒナ

sparrow-chick2

子供の頃、スズメのヒナを拾ったことがあります。

セキセイインコは飼ったことがありましたが、陽気で騒がしくいかにも飼い鳥で、同級生や近所でも同じようなインコを飼う家が多かったです。

そのため、地味だけれどこれまで身近にいるのに、用心深くて触ったことのないスズメのヒナを手にした時は、子供心に興奮しました。

しかし、翌日学校から帰宅すると、ヒナはいなくなっていました。

「ヒナはどこ!?」と母に聞くと、ベランダを指差しました。

親が来てエサをあげていたんだけれど、可哀そうだから返した、と言います。

 

ヒナを逃がした母の行動

ベランダに出て見ると、ヒナが入っていたらしい箱とふたの網だけが残っていました。

箱の中にヒナの姿はなく、ハチの胴体らしきものが落ちていました。

そんなエサを母があげられるはずもなく、本当に親鳥が餌をあげに来ていたようでした。

ふたになっていた網は少しずらされていました。おそらく母がずらしたのだと思いました。家は3階でしたので、

「どうやって帰って行ったの?飛べないのに」とさらに聞くと、「知らない、いつの間にかいなくなってた」と言います。

小鳥のヒナが珍しく可愛くて仕方がない私に、同じ子供を持つ親として、ヒナにせっせとエサを遣りに来る親鳥の姿を見て、このまま飼うことができないというのが、母のヒナを親鳥に返した理由でした。

今でこそ親鳥が鳴いてヒナを呼び、呼びかけに答えるヒナを見つけて通い続ける様子を間近で見ていたら切ないだろうとは思いますが、当時はとても悔しがったのを覚えています。

 

成人してから拾ったスズメのヒナ

sparrow-chick3

その後、私も成人しました。

そしてまたまたズズメのヒナを拾ったのです。さすがにあたりを見回して帰すべく巣を探しましたが、見当たりませんでした。

親鳥のヒナを呼ぶ声もなく、じゃあ、持って帰ろうと自宅に持ち帰りました。

手の平のなかに治まる小さいヒナは、手のぬくもりで眠りこけ可愛くてたまりません。しかも、口元に餌を近づけると、視線を外した時につついて食べるのです。

「飼う!」私は近所の雑貨店へ走りあわ玉と巣を買って帰りましたが、その間にまたヒナはいなくなっていました。

親鳥が家の北側、南側と両方の窓から呼びかけ始め、ヒナもそれに答えて鳴くので、今度は父が外の木の枝の上に置いてきたのだそうです。

鳥のエサと巣はしばらく家に置きっぱなしでしたが、やがて捨てました。

やはりヒナを拾うのは可哀想な事なのでしょうか。。。ですがヒナを拾って同じことが起きたら、今度は自分もそうすると思います。

 

スズメを見るたびにこの記憶がよみがえります。